こんにちは。今日は3月に読んだ本のご紹介です。
先月「マカン・マラン」を読み、好みの小説だったので続編の「女王さまの夜食カフェ」を読みました。
女王さまの夜食カフェ 作者:古内一絵
女王さまの夜食カフェ マカン・マランふたたび [ 古内一絵 ]
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前作同様に仕事や親子関係に悩んでいる主人公がドラファグクイーンであるシャールが夜だけひっそりと営業している夜食カフェに巡り合い、シャールの作ってくれた身体に優しい料理に癒され、話を聴いてもらい、前向きになれるお話です。異なる主人公の作品が4作収録されています。前作で登場した人々も登場しています。
今回は人間関係がメインで親子関係のお話が多かったです。前作よりも人間ドラマが濃く、感情が揺さぶられ、うるっとするお話がありました。読み終えた後にほっこりする感じが前作同様に心地良かったです。
美味しそうなマクロビのお料理やお菓子が出てくるので、シャールさんのお料理を食べたくなります。今作はお菓子のメニューが詳細に書いてあったのでレシピを見ながら作れるかもしれませんね。
職場での人間関係に悩んでいるお話は女性の職場なら誰でも経験のあるようなエピソードでした。職場の人間関係は友達とは異なる関係なので割り切って付き合いたいけどなかなかできない女性のお話です。
周りの目を気にして付き合いたくない人と上辺だけの付き合いで毎日ランチするのって苦痛ですよね・・。主人公の女性の気持ちが共感できるエピソードでした。
他の3作は親子関係のお話です。1つは家族との問題やコンプレックスを乗り越えていくお話です。本当にやりたいことはなにか、を考えさせられるお話でした。
頑張りすぎなくても良いんだよと優しく励まされているような気持ちになりました。
物語全般に最初のモヤモヤがどんどん大きくなってきてモヤモヤが爆発しそうになったときにシャールに出会って前向きになるまでの過程がスカッとします。
まるでドラマを観ているようで、読んだ後に心が解れる感覚が心地よい小説です。
多様性を認め、まずは話を聴いてみることが大事、最初から否定しないように心がけたいなと思いました。
表紙も可愛くて癒されるので人間関係に疲れている人におすすめの小説です。
あと2作出ているのでそちらも読んでみたいです。
*1作目の感想
*1作目
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*3作目
*4作目