こんにちは。今日はお気に入りの本についてです。
読書を始めてから色んな作家さんの本を読んでいるのですが、小川糸さんの「ライオンのおやつ」を読んで文章の柔らかさにほっとする感覚があったので、他の小説も読んでみたいと思い、大好きな鎌倉を舞台にした「ツバキ文具店」を読んだところ世界観が好きだったのでお気に入りになりました。
ツバキ文具店
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鎌倉の代書屋さんが舞台。主人公の鳩子が先代の亡き後に代書屋を引き継ぎ、日々奮闘委していく物語です。
友人のバーバラ婦人や男爵、パンティーなど個性豊かなキャラクターが登場します。
まず、鳩子のあだ名を「ぽっぽちゃん」と呼んでいるところがセンスありますよね。鎌倉にある鶴岡八幡宮の鳥居に描かれている八の字が鳩になっていることから、鳩サブレーなど鎌倉は鳩にちなんだものが多いのです。
鳩子も鎌倉に住んでいるので、鳩にゆかりのある名前にしたのでしょうね。
本の片隅にパラパラ漫画のように描かれている鳩がとっても可愛いです。こういった遊び心が嬉しいですよね。(最初はゴミがついているのかと思って二度見しましたが。笑)
物語には実際にあるお店や寺院が多数登場します。鎌倉は何度も行っているので、行ったことのある場所が登場していて嬉しくなりました。物語を読んだ後の鎌倉散策もわくわくしますね。
鳩子の代書屋は実際にはないようですが、鎌倉には文房具屋さんもあるので、こんな感じだったのかなと想像するのも楽しいです。
七福神巡りもいつかやってみたいことの一つになりました。
鎌倉の四季についても書かれており夏は湿度が高くて、もの凄い蒸し暑いんですよね。
冬は風が冷たいし。でも鎌倉ってなんだか落ち着くんですよね。
田舎すぎず便利で観光地は賑やかだけど一歩入ると嘘のように静かで昔ながらの町並みだったり。そんな優しい雰囲気の鎌倉が表現されていてほっとします。
物語も何か大きない事件があるというわけではないですが、出会った人の人生に触れて鳩子と一緒に考えさせられました。
キラキラ共和国
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2018年本屋大賞第10位
ツバキ文具店の続編でツバキ文具店の終盤に知り合ったQPちゃんと守景さんとのその後について描かれています。前作に登場した個性的なキャラクターも引き続き登場しています。QPちゃんも「キューピー」でではなく英字で書いているところが素敵ですよね。
こちらは温かい家族の物語ですね。代書屋も続けているのでそのお話も登場します。
お店のカレーなど食べ物の描写がとってもリアルで味が想像できるのも小川糸さんの作品ならではですよね。どれも美味しそうなんですよね。
守景さんが何気なく鳩子に言った言葉が素敵でした。キラキラっておまじないみたいで良い言葉ですよね。
終わりに
以前のブログにも書きましたが、続編が神奈川新聞で連載されるようです。
その後について書かれているようなのでまた書籍として発売すると嬉しいですね。