この本を読んだきっかけ
書店で見つけた時に表紙がおしゃれで可愛い!と目に留まりました。ポップに”コーヒー、カフェ、古民家、鎌倉”と好きな言葉が盛りだくさんだったので読んでみたいと思っていました。ポップがあると余計に目を引くあるあるですね。
鎌倉駅 徒歩8分、空室あり 作者:越智月子
- 価格: 1650 円
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あらすじ
誰かと生活することは、めんどくさいけどあたたかい。鎌倉駅から徒歩8分。木々と小鳥に囲まれたシェアハウスには、今日もカレーとコーヒーの香りがいっぱい。まだ空室アリ。男手一つで育ててくれた父が死んで、鎌倉のカフェを引き継いだ香良。ある日離婚した親友が押しかけてきて、いつの間にかシェアハウスをはじめることに! 次々やって来る入居者たちは、みんなちょっとワケあり。慣れない他人との共同生活に、イラっとしたり文句を言ったりもするけれど……。家族だから言えない、家族だから甘えられない。そんなひとりぼっちになった住人たちが見つけた新しい形のきずなに、あたたかい気持ちになる1冊。
<幻冬舎HP作品ページより引用>
こんな人におすすめ
- 本を読んでほっと癒されたい人
- 悩みを抱えている人
- 鎌倉が好きな人
- 美味しいご飯が登場する作品が好きな人
感想
鎌倉の古い洋館が舞台ってだけで魅力的です。主人公はカフェを営んでいてコーヒーを入れる様子が目に浮かびます。
シェアハウスの住民が悩んでいる過去が明らかになり、アドバイスのようなものはないのですが、話を聞いて寄り添うことで前を向いていくようなストーリーです。
美味しそうなコーヒーやカフェのおやつ、カレーに癒される物語です。毎回風変りなカレーが登場するのですが、それがとても美味しそうなんです。
本の最後にレシピがあるので作ってみたいな。このレシピが手書き風でとっても可愛いんです。子供の頃に大好きだったこまったさんのカレーライスを思い出しました。(確かイカ墨カレーもありました!こまったさんとわかったさんシリーズは大好きで何度も読み返した記憶があります)
癒し作品と思って読んでいたのですが、感動するお話もあって涙しそうになりました。みんな色んな過去があるんだな。と、悩みを抱えながらも人といることで安心したり、笑いあったりすることができて、食事を囲みながら過ごす時間はかけがえのない幸せなんだなと改めて感じました。
作品に登場するお寺や実際にあるお店は殆ど知っている場所だったので、嬉しくなりました。リスがいるのもあるあるなんですよね。観光客の方は見つけると喜んでいますが、外来種なので手放しで喜べないなといつも思ってます。。
どちらかというと子育てがひと段落した世代に響く内容かな?と思いました。
そうでない人も楽しめますので、気になった人は是非読んでみて下さい。
最後までお読み下さり有難うございました。