この本を読んだきっかけ
原田マハさんの作品はアートが題材になっている本など、少し難しい印象があったのですが、「スイート・ホーム」が気に入ったので他の作品も読んでみたいと思っていました。中でも旅行が好きな私にぴったりな「旅屋おかえり」という本があるのを知り、ちょうどGWにNHKでドラマの再放送をしていたこともあって、読んでみることにしました。
スイート・ホームの感想はこちら。
旅屋おかえり 作者:原田マハ
- 価格: 748 円
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あらすじ
売れないアラサータレント“おかえり"こと丘えりか。ひょんなきっかけで始めた「旅代理業」は依頼人や出会った人々を笑顔に変えていく。『楽園のカンヴァス』の著者が贈る感動の物語。(解説/吉田伸子) <出版社HPより引用>
こんな人におすすめ
- 読者初心者の人
- 小説を読んで癒されたい人
- 日々の生活に少し疲れている人
- 旅行が好きな人
感想
タイトルに「旅屋」とあったので旅行記のようなものかと思い読み始めましたが、主人公の丘えりかが社長に出会い、タレントになるまでのお話とその時の感情や家族との物語、売れないタレントになってから旅屋を始めるまでのストーリーのボリュームが多く、単に旅をするだけのお話ではなかったです。
旅屋=旅代行のようなものを始めるのですが、依頼人の家族の話に感動しました。様々な事情を抱えていますが、それにどのように解決していくか迷いながら旅をしていく姿にほっこりします。
最終話は驚きの展開になっていて、最初の方に描かれている社長との会話がまさかの伏線回収しています。
主人公が旅に訪れた秋田の角館やしだれ桜や秘境温泉、愛媛の内子や古い町並み、四国カルストはいつか訪れてみたい場所になりました。
「おかえり」という言葉には様々な「おかえり」が小説の中に散りばめられていました。
「ただいま」と言って「おかえり」と言ってくれる人がいるって幸せですよね。
当たり前の幸せを大事にしていきたいなと思いました。
ドラマのような展開にスラスラ読み進められてあっという間に一冊読み終えてしまいました。淡々と進みますが、読み易く旅行先の情景が目に浮かぶ作品でした。
ちなみに最初にドラマを観てから小説を読んだので登場人物がドラマと重なり、その俳優さんを思い浮かべながら読みました。ドラマを観た後に読んでも違った楽しみがあって良いですよね。
まとめ
読んだ後にほっこりする作品でした。特別編の「丘の上の賢人 旅屋おかえり」も気になります。原田マハさんはジャンルの違った色々な小説があるので飽きないですね。また、他の作品も読みたいです。
最後までお読み下さり有難うございました。