「傲慢と善良」：驚きと感動のサスペンス恋愛小説

この本を読んだきっかけ

書店でいつも人気ランキングに入っていた本作品。

女性のイラストが印象的でずっと気になっていたので読んでみることに。

辻村深月さんの作品は「スロウハイツの神様」が面白かったので他の作品も読んでみたいと思っていました。

私は昔から読書が苦手でしたが、ひょんなことから２年程前に

読書の面白さにはまり、月に２～４冊読んでいます。

癒し系の小説が好きなので偏りがあるかもしれませんが、好きな本を紹介しています！

傲慢と善良　作者：辻村 深月

傲慢と善良 (朝日文庫)

傲慢と善良 （朝日文庫） [ 辻村深月 ]

yammy-08.hatenablog.com

こんな人におすすめ

• 婚活中の人
• 作者の作品が好きな人
• 社会に生きづらさを感じている人

感想

とにかく面白かった！！

こんなに読書が楽しいと思った作品は久しぶり。

続きが気になって毎日ちょこちょこ読み進めました。

最初はただのサスペンスかと思っていたけど違った。

親子関係や婚活に深く切り込んだ作品でヒューマンドラマでもあるような。

心にグサッとくる言葉が綴られていて、婚活ってこんな感じなのかな。と思いながら読みました。

ちょっとだけ拗らせている男女のお話のように思えた。

ちなみに誰かの経験談かな？ってほどリアルに感じる人が沢山登場しています。

物語の目線が最初は彼氏視点でその後彼女に変わります。

視点が変わっただけで彼女の印象が全然変わる。

彼女が抱えている生きづらさについてなんだかわかるような気がする。

タイトルの「傲慢」と「善良」について何度も物語に登場します。

誰しも傲慢でもあり善良な面も持ち合わせているように思えた。

この彼女は人と比べすぎなのかもしない。自分軸で考えることが大事。

キラキラで幸せいっぱいのSNSを見てこんな生活してていいな～とか羨ましいな～とか思ったりもするけど、

その人にも色んな思いや周りの環境もあるし、色んな人がいて考え方も人それぞれだなと。

サスペンス要素については、どうなるのかハラハラドキドキしました。

最初から引き込まれる内容で。読み進めていく内に伏線回収もあってとても楽しめました。

ページ数が５００ページ弱あるのですが、

そんなにあると感じさせないほどのストーリー。読んで良かった。

続きが気になって、久しぶりに読書が楽しい！という小説でした。

またこんな小説に出会いたい。他の小説も気になる。

こちらの作品は映画化予定だそう。

主人公は誰かなと想像するのも楽しいんですよね。

余談ですが「５２ヘルツのクジラたち」のキャストは想像していた通りで！！公開が楽しみです。

内容が重いので映像で観るのは心苦しいけど・・

予告観ただけで泣いた・・。

上手く纏まらなかったので。。。気になった方は是非読んでみて下さい。

最後までお読み下さり有難うございました。

どなたかの参考になれば幸いです。