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「おいしいごはんが食べられますように」の正直な感想

この本を読んだきっかけ

食べ物に纏わる小説が好きなので書店で惹かれた一冊。芥川賞受賞作品は一度読んでみたいと思って手に取りました。

 

おいしいごはんが食べられますように

作者:高瀬準子

 

あらすじはこちら↓

 

 

感想

表紙のイラストからは優しい感じの作品を想像していましたが、全く異なりました。むしろ人間の嫌な部分が表れているようなそんな作品でした。

私は正直、読んだ後にモヤっとしてしまいました。。ラストも「え?それでいいの?」という展開でした。もしかして続編があるのかなぁ。

美味しいご飯の小説ではなく職場の人間関係がメインで話が進んでいきます。

 

登場人物がメインで3人いるのですが誰にも共感できず・・

食事に対しての価値観はそれぞれだけど、陰湿な部分があって、それなら直接本人に言えばいいのに。と思うことが多数。

陰口や陰湿なことをするのってほんとに嫌だな。体調が悪いと言って早く帰る人の仕事をやらなきゃいけないから愚痴が出るのはわかるけど。

早退したから悪いと思って毎回お菓子作って持ってくるのもなんか違うかなー。それなら仕事で挽回して欲しい。

 

ちなみに物語の目線が次々に変わるので最初は人間関係がよく分かりませんでした。

途中から登場人物の関係性や人となりがやっとわかってきてそうゆうことか~と納得。

文学が好きな人は色々と考察できるのかもしれません。私にはちょっとハードな作品だったな。

 

この小説を読んでやっぱり私はモヤっとする話から始まっても前を向いていく姿にほっこりするような作品が好きだなと改めて感じた。最後までモヤモヤすると読んだ後に気持ちが晴れない。

 

おいしそうなご飯でおすすめなのが小川糸の「あつあつを召し上がれ」。

短編集なのでもう終わり?という話が多いけど、その後を想像したくなるようなお話です。

小川糸の作品はびっくりするような展開が多く、これも一つ一つの話は短いけどいくつかの衝撃はありました。

でも、お料理がとても美味しそうで、まるで料理の前にいるかのような。湯気を感じられるような描写が好きです。寒い時期にほっこり読みたくなる小説です。

短編集なので空き時間にサッと読める点もいいですね。

 

 

最後までお読み下さり有難うございました。

どなたかの参考になれば幸いです。