最近読んだ本の紹介です。宜しければお付き合いください!
(旅のお供にもぴったりな本です)
この夏の星を見る 作者:辻村 深月
![この夏の星を見る 上 (角川文庫) [ 辻村 深月 ] この夏の星を見る 上 (角川文庫) [ 辻村 深月 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/2910/9784041162910_1_12.jpg?_ex=128x128)
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この本を読んだキッカケ
辻村深月ファンの友人に薦められて読んでみたいと思った一冊。
夏のストーリーだし、映画も公開されたし、
ちょうど文庫が出たので、このタイミングで読んでみることに。
感想
コロナ禍で部活が通常通りに出来なくなった中学・高校生が
星の鑑賞を通して繋がっていく物語。
舞台は茨城、東京、五島列島と離れた場所に住む学生。
それぞれのコロナ禍での感情や想いに心打たれる。
2020年春の物語。第一印象はもうその頃の小説が出たんだ。と思った。
たった5年前なのに随分昔に感じる。
コロナによって奪われた学生生活。
その頃学生だった人は沢山の思い出を作ることが出来なかったんだろうなと
想像していたけど、別の思い出が出来たんだなと思ったら心温かくなった。
憎きコロナだけど、コロナによって出会えた人がいて、
そういう時代だからこその繋がりだったり、
温かさを感じることが出来たんだろうなぁ。
青春物語ではあるけど、大人もその時の感情を思い出して、
ぐっとくるものがあった。
これまでは星を観る事ってあまりなかったけど、
自粛期間はよくベランダに出て、星を眺めた。
お出かけは出来なかったけど、一番身近な自然は空。ということを知って、
少しでも自然を感じたかった。
窮屈な毎日だったからこそ、空を観るとなんだかほっとする感覚があって。
星座については詳しくないけど、星を観るだけで癒されたんだよなぁ。
この本を読むまでそんなことはすっかり忘れていた。
以前、阿蘇で星を眺めたことを思い出して。
星が大きくて、望遠鏡なんてなくても肉眼で良く見えた。
長崎・五島列島の学生たちはもっと星が近くに
感じるんだよなぁと思いを馳せながら読んでいた。
いつか五島列島にも行ってみたい。
ストーリーはミステリーではないので、
何か事件が起きる訳じゃないけど、
コロナ禍で感じていたモヤモヤが言語化されていて、
わかるわかると共感しながら読み進めた。
やっぱり青春っていい。学生時代を思い出しながら、
読んで良かった~と思えた作品。
7月に映画公開になったよう。映像で観たら
星が綺麗なんだろうな。
星が好きな人にもおすすめな作品。
青春物語なので、学生さんにも読んで欲しい。
夏休みに読んでみては如何でしょうか?
以上最近読んだ本についてでした。
どなたかの参考になれば幸いです。
最後までお読み下さり有難うございました。
阿蘇の旅はこちら